普段から逆流性食道炎について多くのことをまとめていますが、こちらでまとめている経験談や巷に広まっている逆流性食道炎の症例や辛さ・苦しみなどを見てしまうと、ご自身でも心当たりのある方は特に、 ((もしかして、私も逆流性食道炎なんじゃ…)) と不安になりますよね。

 そこで今回は、自分でできる!ご自身で逆流性食道炎の進行度が確かめられる!簡単な逆流性食道炎のセルフチェックの方法についてまとめてみます。

 一見して症状が同じでも、実はたまたま調子が良くないだけだったり、はたまた似た他の病気だったりすることもあるものです。

私

ここのページでご紹介するセルフチェック方法を試していただいて、ぜひお気持ちの上で安心材料に使っていただけたなら幸いです。

 何種類かのチェック方法があるので、ご不安な方は、複数のチェックテストで試していただいても良いかもしれませんね。

それでは、ご紹介いたします。

簡単に病気の進行度をできる! 逆流性食道炎セルフチェック方法

*もっとも簡易なもの
 以下の10項目で、当てはまるものにチェックをつけていってください。

胸焼けが頻繁にある



食後の胃もたれを感じることがある



食後に吐き気がする


ものを飲み込む時につかえることがある



お腹が張る感覚がある



思わず手で腹部をさすってしまうことがある



喉の違和感や、喉の奥の方に漠然とした不快感を感じる



喉の奥に苦いものや酸っぱいものを感じることがある



ゲップが良く出る



前傾姿勢を取った時に、胸焼けや喉に酸っぱさを感じることがある



 これら10個の項目のうち、3つ以上当てはまる項目があった場合は、「逆流性食道炎が進行している可能性が高い」です。

 特に10個目の項目にチェックがついてしまった場合には、逆流性食道炎である確率がかなり高く、悪化傾向にあることが予測されます

医師がすすめているチェック方法

上記で紹介した簡易なものより、より詳しいチェック方法です。
 
 以下の12個の項目について、

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
 「まったく症状に当てはまらない場合」   …0点
 「まれに症状に当てはまる場合」      …1点
 「時々自覚症状がある場合」        …2点
 「しばしば・頻度が高く症状が起こる場合」 …3点
 「症状が慢性化している・いつも起きる場合」…4点
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
という点数をつけて全体を点数化し、合計点を出してください。

胸やけがしますか?



おなかがはることがありますか?



食事をした後に胃が重苦しい(もたれる)ことがありますか?



思わず手のひらで胸をこすってしまうことがありますか?



食べたあと気持ちが悪くなることがありますか?



食後に胸やけがおこりますか?



喉の違和感(ヒリヒリなど)がありますか?



食事の途中で満腹になってしまいますか?



ものを飲み込むと、つかえることがありますか?



苦い水(胃酸)が上がってくることがありますか?



ゲップがよくでますか?



前かがみをすると胸やけがしますか?



合計点が8点以上の場合は、逆流性食道炎の疑いがあります。

出典:草野元康 臨床と研究 82巻2号 379頁~382頁(2005)/M.Kusano et al. : J Gastroenterol., 39,888(2004)

8点以上の合計点になってしまった場合、早期の病院受診をおすすめします。

より詳しい症状から見るチェック方法

 上で紹介したものと合わせ、より具体的な症状を示します。下記についても、3つ以上当てはまった場合は病院に行き、適切な診断を受けましょう。

キリキリとしたような感覚、胸が痛い感覚(特にみぞおちや、胸の上側部分の痛みです。焼けるような感覚を伴います。)



食事の量が減った/お腹が空かない



特に焼肉、刺身、ケーキなどを食べると胸やけがする



口臭が気になりだす



喉に圧迫感や、何か詰まったような感覚を感じる



痰が絡む



オナラがよく出る



「呑酸」の症状がある(呑酸とは、酸っぱい液体が喉元や口内まで上がってくる症状のより専門的な言い方です。食後ふつうにしている時のみならず、食事中や、横になった時(特に食後)、前屈した際などに、喉元や口内に感じる腹部からの液体の逆流感を指します。酸っぱさの正体は「胃酸」です。)



実際に嘔吐してしまう (呑酸がひどくなると、嘔吐につながる場合もあります。)(逆流した胃液中の胃酸の影響で、喉が焼かれて炎症になる場合があります。炎症に伴う違和感や痛みは、立派な症状です。ひどくなると声自体が枯れてしまったり、食べ物が飲み込みづらくなったりします。)



吐血してしまうことがある



喉の違和感の一種として、イガイガする感覚や、声がかすれる自覚がある



咳が良く出る(同じく、逆流した胃酸による喉への刺激が、咳や喘息を引き起こすことがあります。)



眠れなくなる(胃や内臓に炎症が起きていたり、異常や不快感、違和感のあることで、すぐ近くの背中や腰にも影響があり、痛みが出ます。)



背中や腰の痛み



動悸や眩暈(めまい)がある(胃の働きが弱まっていることによって、栄養が不足したり、食事が取れないなどの理由から体全体から活力が失われ、動悸や眩暈が起こることがあります。)



熱が出る



このような症状の中には、食後や空腹時に見られるものもありますが、そういったタイミングに関わらず頻繁に認められる場合には、病の慢性化も考えられます。十分に注意の上、早めに病院を受診しましょう。

 また、すでに挙げたものも含め、これらの症状は、一つだけに留まらず重複して出る場合があります。

 一方で、逆流性食道炎の症状に良く似た「空気嚥下症」という病気もありますので、素人判断ですぐに「逆流性食道炎」と決めつけるのも少々危険です。

これまでのチェックテストで複数項目、当てはまるものがあった場合には、病院を受診し、確かな判断を仰ぐと良いでしょう。

どんな病院に行けばいいの?病院ではどんな検査をするの?

 では、具体的に逆流性食道炎かどうかの診断を仰ぐためには、どのような病院に赴き、どういった検査をすれば良いのでしょうか?

 

マツモト先生マツモト先生

初診時は、おもに内科消化器内科を受診します。


ナースナース

検査方法は、問診および内視鏡検査による診断が一般的です。


 
 内視鏡検査時は胃カメラを飲み、粘膜のただれ(びらん)の状況や潰瘍が認められるかどうかなどをチェックします。

判断が難しい場合はその場で組織を採取して、さらなる検査に出されることもあります。

 他にも、pHモニタリング検査(24時間、携帯式記録装置にて胃部および食道内部の酸度=pHの値の変化を記録していく検査)等の検査方法もあります。

 重症化している場合には、時にX線検査が行われる場合もあります。

<外部サイト>
逆流性食道炎の検査は一体どんなことをするのか?6つある検査を全て解説

最後に

 いかがでしたでしょうか?

ご家庭で、画面の前で、ご自身で簡単にできるチェック方法から病院での検査方法まで簡単に解説してまいりましたが、何かドキッとするような項目や、ご自身に当てはまる症状などは見つかりましたでしょうか。

一度病院にかかったからといって、重篤な治療方法ばかりを試さなければならないわけではなく、逆流性食道炎は、自分自身の生活習慣を見直せばきちんと完治に繋げていける病気です。

放っておくと悪化してしまったり、病名がわからないままだと治療の方針も皆目検討がつかない状態に陥ったりすることもあるので、病院を早めに受診して、せめてご自身の病名くらいはハッキリさせておくことをおすすめします。

もし、「逆流性食道炎」だと診断されてしまった場合には、こちらのサイトでは逆流性食道炎の対処法や治療法など様々な項目について触れていますので、よろしかったらぜひまた覗きにいらして、他項目も参考にされてみてくださいね!

マツモト先生のサイトと出会い、マツモト先生のメルマガを通じて逆流性食道炎が良くなり、私は心も体も元気になりました。

その考えを普及したいと思い、サイトを立ち上げました。

マツモト先生から許可をいただき、私のサイトからもメルマガ登録できるようになったのでメルマガ登録することをオススメします。

2.18.18