50歳女性が逆流性食道炎を引き起こす5つの原因について今回はお話していきたいと思います。
あなたが考えている以上にその原因は複数あるのでぜひ覚えておいてくださいね!引き起こされる症状には必ず原因があるということです。
もし逆流性食道炎の原因を知らないと、知らず知らずのうちに症状を悪化させる恐れがありますので必ず知ってください。

私は難治性逆流性食道炎の元患者として、今まさに逆流性食道炎に苦しんでいる人に向けて何かできることがある!と感じ、情報を発信しています。
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胃酸の濃度が濃い
食道に胃酸がかかったら直ちに逆流性食道炎が引き起こされるわけではないですし、そもそも胃酸の濃度が薄ければそこまで辛い症状に襲われることもないんですよね。
人によってその濃度は異なっていることを覚えておいてくださいね
特にペプシンという物質が胃酸に多く含まれている人ほど逆流性食道炎を引き起こしやすく、そして空咳・胸の痛み・喉のつっかえ等の症状に悩まされるようになるのです。
押し出す力が弱い
胃酸が食道に逆流しないことは絶対にないということはありません。
何も健康上の問題がなく、元気な人でも少し胃酸が戻ってしまうことがあるのですが、それをすぐに押し出す機能が備わっているので逆流性食道炎になる危険性がありません。
しかし胃酸が食道まで逆流してしまったときにその押し出す機能が低下することによって食道に胃酸が長時間掛かり続けることで例えそれが少量であったとしても健康被害が現れてしまうんですよね。
この順番でゆっくりと収縮運動を繰り返すことでスムーズに食べ物は胃へと行きます。
この一連の流れのことを蠕動運動(ぜんどううんどう)といいます。ちょっと聞き慣れないかもしれませんが良く覚えておいてくださいね
蠕動運動は口→食道→胃の順番で起こるものなのですが、食道になにかが侵入した時にも起こります。
胃酸が逆流し、食道まで戻って来た胃酸を胃にもう一度押し戻す、これをしっかりとする事が出来ると逆流性食道炎になるリスクは低下するのです。
いわば食道の防御反応みたいなものなのですが、これが機能しないと大変なことになるのは想像しやすいと思います
下部食道括約筋の衰え
(下部食道括約筋はこちらの図を参考にしてみてください)
健康的な方であれば下部食道括約筋はだいたい30..hg という単位で締められているのです。
解り易くいうならたいだい30cmの水圧に耐えられるくらいの強さなのですが、
- 加齢
- 腹圧の上昇
- 食事バランスの悪化
などなどこれらの原因によってこの下部食道括約筋が緩むことで胃酸が食道まで逆流し易くなってしまうのです。
ここは弁のような構造になっていて、たべものを飲み込んだときは食道と胃の間になるこの筋肉は一時的に緩み、食べ物が胃に入ったら
キツキツに締めるのですが、ここの締まりが弱くなることはあります。
先ほどの蠕動運動(ぜんどううんどう)と似ているのですが、これは口→胃 をスムーズに行かせるためのものだとすると
下部食道括約筋は逆流しないように押さえ込むものなのです。このように説明するとイメージがつきやすいでしょうか?
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「逆流性食道炎と下部食道括約筋の深すぎる関係!効果絶大な鍛え方を一挙紹介」
唾液の分泌量が少ない
胃酸は酸性なのですが唾液は中性です。
酸性とアルカリ性が混ざると中和して無害になるのですが、食道に掛かっている胃酸に唾液が掛かることで健康被害を少なくすることができるのですよね。

これはあまり知られていないのですが、もし胸焼けがキツかったり呑酸に苦しめられているのであれば、食後に唾液がたくさん分泌されるようにガムをしっかり噛むことをおすすめします

ガムを噛むといいんですか?

はい、そうです。唾液が食道の細胞に絡みつき、胃酸から守ってくれるんです。胃酸がかかったとしても少しの量なら中和してくれます

そうなんですね!早速、食後にガムを噛んでみることにします

これもいわゆる体の防御反応みたいなものなのですが、食道の表面部分にうすい唾液膜が残っていると胃酸の中に含まれる強い酸のペプシンが食道を傷つけることなくバリアしてくれますからね
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症状が悪化することも!逆流性食道炎の治療薬の多様性と多様な副作用
食道裂孔ヘルニアが原因で胃が閉じにくくなる
ぽっくり膨らんでいることが解ると思います。これを食道裂孔ヘルニアというのですが、このように変な位置にぼこっとヘルニアが出るとこの部分に胃酸が溜まり易くなるのです。
常に胃と食道の中間地点に胃酸の塊があるのでちょっとした拍子に胃酸が逆流するようになってしまうんですよね。最悪の場合、手術をしなくてはなりません。

食道裂孔ヘルニアかどうかは内視鏡検査をすることで解りますよ
食道裂孔ヘルニアを治すためには手術しかない?
食道裂孔ヘルニアを取り除こうと思って手術を受けたら下部食道括約筋が衰えたり、食道裂孔ヘルニアは取り除くことができたらけど回りの神経を傷つけてしまうことで
胃酸が逆流しやすくなるということもあるのです。なので必ずしも手術を受けたらからと言って逆流性食道炎が治るとは限りません。
食道裂孔ヘルニアの治療に関しては
「食道裂孔ヘルニアって完治させることができるのか?どんなことをすれば良いのか?」
こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
- 胃酸の濃度が濃い
- 押し出す力が弱くなる
- 下部食道括約筋の衰え
- 唾液の分泌量が少ない
- 食道裂孔ヘルニアが原因で胃が閉じにくくなる
これらの原因が複合して逆流性食道炎を引き起こすのです。
この病気はさまざまな健康被害を招くので十分に気をつけてくださいね!
胃酸の濃度が濃いのは在る意味で仕方がないことなのですが、生活リズムや正しい筋肉トレーニングをすることで逆流性食道炎を克服することができますよ。

「私が逆流性食道炎を発症させたきっかけと苦しいまでの症例と体験記」をご覧ください