今回は逆流性食道炎はどうやったら克服することができるのか?その模索をしているうちに症状が進行したり、たかをくくって安心している間に悪化したり・・・
調子が悪くなったときだけ病院にいって胃薬をもらっていたらどうなるのか?
その終末についてお話していきたいと思います。逆流性食道炎を患うことによって起きる合併症についても追記しておきますね
Contents
食道内に深い傷を作ってしまうようになる
食道に慢性的に胃酸が掛かることによって食道の壁に深い傷がつくようになります。
(逆流性食道炎の症状でも人によって見た目ではわからない場合があります。非びらん型と呼びます)
その傷が出来ると次第に潰瘍が出来るのですが、ちょっと写真をみてみましょう
こんな感じのものです。痛めでも痛そうですよね。自分の食道がこうなっていると想像するだけでもちょっと胃が痛いです。
でもこれは特別なことなんかではありません。
というのも放置したり、適当に薬を飲んでいるだけの方はこのような潰瘍が出来ることはありますし、潰瘍が出来る事で
食べ物が食道を通過するときに潰瘍のせいで食道の壁を傷つけるようになったり、そのせいで
- 飲み込むことができずに、違和感を感じる
- 胃の入り口につっかかってしまい、嘔吐しやすくなる
- 余計に胃酸がのど元までこみ上げてきてしまう
このような症状に苦しめられることがあるのです。
もちろん食道の壁はそこまで丈夫ではないので、食べものを飲み込んだ際に出血してしまうこともあるんですよね。
なので逆流性食道炎の症状を感じており、便が黒っぽかったらちょっと危ないサインです。便は体調によって色や形が変わるので汚いかもしれませんが注目してみるとよいですね。
本当の意味で傷は治りにくい
このような悪化を繰り返していくなかで厄介なのは本当の意味で傷は治りにくいということなんですよね。
小さいときに道路に転んだことってあなたも経験していると思います。出血したとしてもしばらく経つと痛みは消えるのですが、その痕って結構残ったりしていませんか?
小さいときに限らず、手術をしたときやなにかの大きな病気を患った時に表面的には治ったように見えてもその痕は残ります。
それは逆流性食道炎でも同じことが言えるんですよね。
胃酸によって食道内にできた傷跡のことを「瘢痕(はんこん)」といいのですが、
これは皮膚が頑張って修復しているものなのです。
ただ皮膚が修復といっても、回りの皮膚が余った皮膚を押し出し合って紡ぎ出されたものなんですよ。ちょっとつっぱっている感じはあなたも体の傷が治って行く過程をみたことがあると思うのでイメージされやすいとおもいます。
ただ問題もあるんですよね。
瘢痕によって胃が食道がつまりやすくなる
瘢痕ができることによって食道が縦に短くなることはあまり問題ではありません。
でも問題なのは横に小さくなってしまうことなんですよ。
つまり横に食道が小さくなってしまうということは食道に食べ物がつまりやすくなることと同じ意味を指します。
これによっていままでは感じなかった「つまり」「咳き込み」「嘔吐」のような症状を感じるようになるのです。
なので傷口が広くなってから治療を始めるのは遅いということになりますよね。
(もちろん、なにもしないで放置しておくよりかは全然ましです)
朝起きた時に不快感を感じる
横になると胃と食道が上下の関係から横一列の関係になりますよね。
簡単に想像出来ますが、そうなるとやっぱり分泌された胃酸が食道におもいっきり掛かるようになります。
朝起きた時に胃や食道付近の違和感を感じたり、最悪のど元まで逆流してくるので喉がかれたり痛みをより鋭く感じるようになるのです。
実際に悩まされている方はわかるとおもうのですが、これって結構不快ですよね・・・
朝おきたときに胃が重いとか吐き気がする等の症状に悩まされているのであれば食事のタイミングを早くすることや食べ物を改善することはもちろん根本的な治癒が求められますよ
バレット食道を引き起こす
これは食道が胃の細胞と全く同じになってしまったものを指すのですがこれは体が
「胃酸がこんなにかかるってことはこの部位は食道ではなくて胃なのだ!」
と思ってしまい、食道なのに胃と全く同じ細胞になってしまうんです。
一見すると別にどうでも良いように聞こえるのですがこれはのちのちに食道ガンを引き起こす危険性が非常に高いんです。
健康的な人と比べるとなんと11倍以上も食道ガンを引き起こす危険性が高くなるというデータがあるのです。
見た目でも簡単に判断することができるために内視鏡検査をすると簡単にバレット食道を起こしているか判断することができますよ
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症状が悪化するようになる
もちろん悪化をすることで症状自体が苦しくなってしまうようになります
- 思わずシカメてしまうくらいの喉の痛み
- 喘息のような慢性的な空咳
- 食べ物を食べた時に感じる胸焼け
- 炭酸が胃から喉へ逆流するときに一緒に胃酸までのど元まで逆流してくる
- 潰瘍から出る出血によって生じる貧血
- 胃に入るまでに食道にたべものが詰まることで引き起こされる嘔吐
- 香辛料などの刺激物を食べた時に感じる喉や器官の痛み
もちろんこれらの症状は逆流性食道炎が進行・悪化することによってより感じるようになるでしょう
不眠症に注意
逆流性食道炎の合併症として考えられるのは
バレット食道と不眠症です。
バレット食道は食道ガンを引き起こす危険性があることをさきほどお話しましたよね。
そして不眠症なのですが、これは寝ているときに胃酸が食道に掛かることで不快感を感じ、寝ていても睡眠の質が低下し、途中で起きてしまう(中途覚醒)ようになるのです。
睡眠障害と逆流性食道炎は関連性がないように見えるのですが、逆流性食道炎を治癒させたら不眠が治った!昼間に急に睡魔に襲われることはなくなった!と感じる人もいるんですよね!
覚えておきたい睡眠の基礎知識は以下の通りです。
- 睡眠不足は集中力、記憶力、思考力の低下を引き起こす
- 寝ることで重力から骨を守ることができる。骨を休めないと病気につながる
- 寝る前に5~15℃くらいの水を200ml飲むと睡眠中に血管の流れがよくなり、上質な睡眠をとることができる
- ドライヤーで濡れた髪を乾かすと交感神経が落ち着くのでオススメ
- 朝起きたときに日光の光を全身に浴びるのが夜の快眠の最大のコツ
<外部サイト>
逆流性食道炎をいち早く治すための5つの睡眠術!免疫力を高めるための睡眠リズム
まとめ
- 食道内に深い傷を作ってしまうようになる
- 瘢痕によって胃が食道がつまりやすくなる
- バレット食道を引き起こす
- 症状が悪化するようになる
- 不眠症に注意
逆流性食道炎が悪化するとこれらの症状が観測されるなるのです。
なのでいち早く進行を食い止め、安全な体を取り戻してくださいね!
「当サイト管理者(50歳女)が逆流性食道炎を発症させたきっかけと苦しいまでの症例」私の体験談をご覧ください