難治性逆流性食道炎と診断される方は年々増加してします。
この言葉を見る限り、治すことが難しい・または治す事はできないのではないか?と思いますよね。
今回は難治性逆流性食道炎とはそもそもどのような病気なのか?対策はあるのか?治癒させることはできるのか?
についてお話していきます。
- 物を飲み込んだ時に詰まるような感覚がする
- 胸焼けや呑酸がきつい感じがする
- 朝起きた時に喉が胃酸のせいで焼けてしまっている
このような症状を感じている方は特に注意が必要なので、良くこの記事を読んでみてくださいね。
まずは正しい知識をつけていきましょう
Contents
そもそもどのような状態のことを[治る]というのか?
難治性逆流性食道炎はppi(プロトンポンプ阻害薬)を8週間服用しても全く症状が良くならない、再び再発してしまうと難治性と診断されるのです。
- ネキシウム(エソメプラゾール)
- パリエット(ラベプラゾール)
- オメプラール(オメプラゾール)
- タケプロン(ランソラゾール)
これらの薬はppi(プロトンポンプ阻害薬)に分類され、h2ブロッカーや市販の薬と比べると胃酸分泌を強く抑制させる効果があります。
難治性逆流性食道炎を知るときに大切なことがあります。
ppi(プロトンポンプ阻害薬)は胃酸分泌を抑制させるのですが、
そもそも逆流性食道炎は胃酸の分泌を減らしたとしても良くなることはありません。
胃酸の量を減らしたとしてもそれは一過性のものに過ぎず、例えば胃の上部にある筋肉が緩んでいるとしたらそれを鍛える方が単に薬を飲む事よりも症状を軽くすることができるのです。
⇒胃酸を減らしても逆流性食道炎は治らない。慢性的に胸焼けを感じてる女性中年代は注意!
当サイトでは「治る」を「症状が進行・悪化せず、さらに症状が感じないようになる」
症状が進行すると食べ物が詰まるようになる
逆流性食道炎はその言葉通り、胃酸が食道まで逆流してしまう病気です。
そして難治性と診断されるくらい症状が進行し悪化するとなると今度は食道自体が縮んでいってしまうのです。食道が縦に縮むことは大した問題ではありません。
しかし問題なのは横に縮んで行ってしまうことなのです、そうなることで食べ物が胃に到達する直前で詰まってしまいます。
これは非常に苦しくなり、嘔吐の原因にもなります
食道が横に縮んでしまい、食べ物が詰まってしまう症状を食道狭窄症(しょくどうきょうさしょう)と呼びます。
食道狭窄症は自覚症状を覚えておくことでわかることなので、最近体にはどんな異変が起きているのか?を覚えておいたりメモをしていくとよいでしょう。
慢性的に胃酸が食道や喉にかかると咽頭部が炎症しますが、咽頭部の炎症具合はどうですか?
- 慢性的な咳がでる
- 声がかすれたり、発音にくくなる
- 声質が変化する
- 声帯にポリープができる
- 喉がイガイガする
- 吐き気がひどい
- 嚥下障害(のどがつまり、食物を飲み下すことが困難になる)
私が逆流性食道炎に苦しんでいた時は、咽頭部の炎症がすごくこれらの症状に苦しめられていました
バレット食道の原因となる
食道に慢性的に胃酸がかかることでバレット食道と呼ばれる食道になってしまうのです。
バレット食道は食道が酸で傷ついた時に修復活動をした結果として食道なのに食道細胞が胃の細胞へと変化することを指します。
バレット食道のなにが危険かというとバレット食道になると通常の人と比べると10倍以上も食道ガンを引き起こす危険性が高くなるからなんです。
難治性逆流性食道炎になってしまうほど進行している方は定期的に病院で内視鏡検査をする必要があります。
内視鏡で実際に見ることで細胞が変化しているかわかるのです
逆流性食道炎にかかったらすぐに死んでしまう!ということはありません。しかし逆流性食道炎がバレット食道を引き起こし、食道癌を引き起こす危険性があることは忘れないでくださいね
繰り返すことでより症状は悪化していく
ではなぜ難治性逆流性食道炎になってしまうのか?の理由を説明してきます。
その答えは簡単で「薬を飲めば大丈夫だ」と勘違いしている人が多いです。
ppiもh2ブロッカーも市販の薬も結局は胃酸の分泌を減らすだけであって、なんで胃酸がそもそも逆流してしまうのか?に対するアプローチができていません。
作用の強い薬を飲む事で一旦は症状が改善したように見えることもあるでしょう、ただしそれは短期的なのです。
あなたも胸焼けや呑酸が辛くて病院に行って薬を飲んだら良くなった!
けどしばらく経ったらやっぱりまた痛みや気持ち悪さ・不快感を感じるようになった!なんてことを経験していませんか?
また最初の症状を感じることで繰り返す環境になってしませんか?
それではよくなることはありませんし、食道は絶えずダメージを受け続けてしまうのですよね。
食道に大きな負担がかかかりますし、より粘膜が薄い喉もの(咽頭)は炎症を受けることになります。
この悪循環を克服しない限りは難治性逆流性食道炎は治すことはできません。
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アプローチ方法を変える
つまり薬物治療以外のアプローチ方法を行えば話は別です。
言葉の定義として難治性逆流性食道炎は最初にお話した通り、8週間以上ppi(プロトンポンプ阻害薬)を服用しても治らない場合にこの病気と診断されるのですが、
薬以外の克服法をしたらどうなると思いますか?
薬事法的な観点から見ると「絶対に治る!!」「完治率100%!」なんていえません。
胃酸の分泌を抑えるだけの克服法ではなくて
- 食事バランスを整える
- ある部分の筋肉を鍛える
- 正しい寝方をする
など胃酸が逆流しないようなもっと根本的な克服法を実践することができたら、薬物に頼らないアプローチ方法をしてみることを私はマツモト先生から教わりました。